群馬県高崎市の心身障害者総合サービスセンター「ハーモニー高崎ケアセンター」の概要と、活動内容を公開中です。

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高崎デイサービスから

ハーモニック11号より

成績表

木々の緑色がますます濃くなり、入学した人も進級した人も新しい学期に慣れ始めたことと思います。
ハーモニー高崎ケアセンターと高崎デイサービスセンターの事業については、私ども(社会福祉法人榛桐会)が今年度からまた新たに5年間にわたって高崎市から運営を任せていただいています。新しい学年を迎えた生徒のように、新鮮な気持ちで少しでも進歩できるように努めたいと思っています。
私の父(明治37年生~昭和57年没)の、尋常(じんじょう)高等小学校1年生(明治44年・1911)から7年度分の「通信簿」(今で言う「成績表」が残っています。
この通信簿は長野県吉田村(現在の長野市吉田)の吉田尋常高等小学校が発行した物ですが、資料的に大変価値のあるものだと私は思っています。通信簿は小冊子状になっており、1ページ目には「校訓」が書いてあり、次のページには「教育勅語(ちょくご)」が載っています。もう「教育勅語」という言葉すら知らない人がほとんどでしょう。
最終ページには村の状況として、村長の名前、村の面積、戸数と人口、経常費(村の予算額:5,632円42銭7厘)が記録してあります。
中を見ると「学業成績表」の前に、8ページにわたって「児童心得」と「家庭への希望」が60項目に渡って書いてあります。この「児童心得」には当時の社会状況や道徳観が大変良く表れていて、何故こんな事を「心得」として載せておく必要があるのか疑問な項目もあり、現代でも守るべき心得もあり、逆に昔よりもっと大切にしなければならない「心得」もあります。
60項目ある「心得」の中から、興味のあるごく一部の項目を挙げてみましょう。(古い仮名遣いや漢字が使われているので、現代語に直してありますが、なるべく言葉遣いや雰囲気は残しました。カッコ内は、私の注)

「朝起きたらば父母そのほか目上の人に挨拶せよ」ー挨拶に関しては、教師や目上の人に会った時や別れる時、来校者、家庭に来たお客等についてもそれぞれの項で何度もくどいほど記されている。挨拶教育は今でも必要である。
「(登校の際は)手拭(てぬぐい)鼻紙を忘るな」ー今ならハンカチとティッシュペーパーということになろう。
「人に向かって悪口いうな」ーいじめ防止の第一歩のような感じ。
「石をなげたり、らくがきをしたりするな」「かき(垣)又は木にのぼるな」ー悪ガキはいつの世も居るもので。しかし、良い意味でたくましい愛すべき「悪ガキ」が懐かしい。
「途中で拾物(ひろいもの)をした時、無くし主のわからぬときは父母教師又は巡査へさしだせ」ー社会ルールの初歩。
「けいこのうちは姿勢を正しくし、よく先生のいいつけをまもれ」ー「けいこのうちは」とは授業中のこと。
「いやしい、はやり歌を、うたうな」ー私も「流行歌」を歌ったりすると親に注意されたものだ。
「ろーかでとび、又ろーかであそぶな」「便所はなるべく休みの時間のはじめにゆけ」ー学校生活での注意事項。長野の方言で「とぶ」は「走る」の意味だが、方言がそのまま書かれているのがほほえましい。
「火鉢(ひばち)に紙、いとくず、などをすてるな」ー火災防止のための安全教育だろう。最近は火鉢など見たことがない人の方が多くなった。この時代、暖房は火鉢か囲炉裏(いろり)だった。
「土の上にすわるな」ー当時の学校での記念撮影写真を見ると、生徒は着物姿がほとんどである。着物が汚れるから地べたに座るなという意味かもしれないが、むしろ衛生教育の一環だったようにも思える。下着を履いていない子が多かったのではないか。
「生水はなるべく飲まぬよーにせよ」「くだものを、たくさんたべるな」ー「衛生心得」の中の一つだが、果物をたくさん食べるなとは、どういう考え方があったのか今では分からない。「鉛筆を、けっしてなめるな」ーこれも衛生教育の一つだろう。鉛筆の芯をなめて書くと、少し色が濃くなるので、私たちの世代でも時々なめたものである。鉛筆の芯には鉛が含まれているので、体に良くないという考え方だったのだろう。私も鉛筆の芯には「鉛」が含まれているとばかり思い続けていた。この文章を書くに当たって調べてみると、芯の主成分は「黒鉛」だが、黒鉛は炭素であって、鉛とは関係がない事を初めて知った。
「家のよーじ(用事)は、すすんで、てつだえ」ー現代の親も「全く賛成だ」と喜びそうな心得である。

「通信簿」全体を見るとなかなか貴重な資料だと思っており、こういう資料を収集している機関があれば寄付しても良いと思っている。当時の成績表では4段階の「甲(こう)・乙(おつ)・丙(へい)・丁(てい)」で評価が行われている。評価項目の全てで「甲」評価をもらった子は秀才と同じ意味で、「あの子は全甲だ」などと言われたものである。
さて、私たちスタッフは利用者の方々にどういう成績表がいただけるでしょうか。「全甲」がいただけるように努力したいと思います。

ハーモニー高崎ケアセンター総合施設長 花岡 卓二


平成28年度から始まる健康教室『健康筋力アップ体操』に関して

バリアフリー健康教室」(心身障害者会館内)の実施および「身体障害者体育センター」のご利用に関しては、曜日と時間によってはまだ利用していただける余裕があります。
また、「心身障害者会館」には会議や小規模の集会にご利用いただける部屋(三室)もあります。定期的ご利用でも単発のご利用でも、曜日と時間によっては利用していただく余裕がありますので、是非ご利用下さい。
なお、ご利用いただける対象者は、原則として高崎市民の方々となりますのでご了承下さい。
ご利用に関するお問い合わせは、電話(027-346-8109)でいただくか、ハーモニー高崎ケアセンターの窓口においで下さい。皆様のご利用をお待ちしています。

今年度の高崎デイサービスの行事や活動内容について

今年は、皆で野菜を育て、収穫を楽しんでいただこうと、プランターでの野菜作りを新しく行う予定です。また、前年度、利用者様から反響が多かった「オセロ大会」は職員も参加してとても白熱した活動だったので、今年も盛り上げて行きたいと思っています。
高崎デイサービスの活動は、利用者さん自身を主体とした活動に重きを置いています。そのため今年は、クリスマス会の際に活動作品発表を行う予定です。
活動作品発表は、利用者様の作った作品、練習した歌、特技などを披露していただく場で、作成や練習を通して利用者様に達成感や生き甲斐を感じて頂きたいと思い、企画しました。
行事は、利用者様自身の意見を尊重し、数年前から選択制にしています。今年は、近くに出来た上里カンターレへの外出を選ばれた方が多かったです。
利用者様との外出行事は、利用者様の普段見えない姿を見ることが出来る貴重な時間です。そのため利用者様と同じく、職員も行事を楽しませていただいています。

(生活支援員 須田 祐太)


春うらら♪ お花見に行ってきました

春うららの陽気に誘われて。3月下旬~4月上旬にかけて高崎公園までお花見に出掛けてきました。利用者様2~3名、同行職員2名で、センターでの昼食を済まされたあと、いざ出発…。途中コンビニに寄って好きな飲み物やおやつを買ってお花見気分は最高潮!現地に到着してみればシーズンまっただ中、公園内はお花見を楽しむ大勢の人で賑わいを見せていて、露店もいくつか立ち並んでいました。
そんなお花見ムードに飛び込み、私達も綺麗な桜をバックに記念撮影をして利用者様と公園内を散策。さわらび通園にも通われているA様は、いつもと違う雰囲気、春うららかな風を感じてかとても心地よい表情で、全身で春を満喫しているようにも感じました。また、「行事なんてどっちでもいいんだよ。」と話されていたT様も公園内を自由に散策し、まんざらでもないなと言う雰囲気をおもいっきりかもし出していました。(笑)桜の花や周囲の景色を楽しむよりも、コンビニで買ったポテトチップスを抱えて食べていたK様。皆それぞれ、色とりどりのお花見を感じ、楽しめたのではないでしょうか。外出行事は、顕在的な一面よりも、普段なかなか見られない潜在的な一面を発見できる大切な機会なのかも知れませんね。新年度を迎え、外出行事もすでに始まりましたが、今年度も行事担当の職員が試行錯誤を重ねて利用者の皆様に心から楽しんで頂けるような行事を計画していますのでどうぞご期待下さい。

(介護福祉士 木村 友彦)


日本全国おやつの旅

新年度になり行事・活動も新しく計画され、今回初の試みで月1回ご当地のおやつを食べよう!題して「日本全国おやつの旅」が4月から始まりました。今回はその第1回の様子を紹介します。
記念すべき第1回は地元群馬のおやつに決定。群馬の有名なおやつと言えば・・・色々思いつきますが、今回は桐生市にある「アトリエ」というお店の「げんこつドーナツ」にしました。当日おやつの時間まで利用者様には内緒で、桐生市にまつわる話やクイズをして楽しみました。桐生が岡動物公園のゾウの名前は?とか、群馬出身でないと難しい上毛カルタのクイズ。分かる人!と質問すると、利用者様Tさんはすらすらと答えられ、みんなから拍手をもらって嬉しそうでした。
桐生の有名な踊りと言えば?「花笠音頭」「八木節」「阿波踊り」の三択で出題され、これは参加者の大半が正解。そこで桐生出身の職員が中心となって八木節をみんなで踊り、和気あいあいと楽しい時間を過ごし、最後に今日のおやつはアトリエというお店の何でしょう?現物を見ると食べたことある!と知っている利用者様も何人かいました。丸いドーナツの大きさにびっくりでしたが、皆さん美味しそうに召し上がっていました。
次の県を決めるのは、この日ご利用された利用者様の中からくじ引きで一人選び、選ばれた利用者様に都道府県のくじ引きをしていただきました。最後まで楽しめるよう工夫されていて、利用者様も職員も一緒になって楽しめる企画です。
第二弾おやつの旅は、富山県に決定。実際に旅行となると大変ですが、おやつで皆様と一緒に行ったつもりになって少しでも楽しむことが出来たら良いなと思います。

(介護福祉士 青木加代)

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